「ノート003(その2)」
 ベースフィギュアシリーズ設計図
〜第2稿(1997〜1998年前半頃)〜

記述者  まきの たろう
 
DATE 2002/03/06
 
 
第二稿設計図
<左:側面図、右:正面図>


 設計図の第二稿は、第一稿よりも立体モノとして完成させるため
より現実的な計画にしようと試みた設計です。具体的には、
 
 ・市販のボールジョイントをできるだけ使用する
  →使用できる個所はすべてボールジョイントに変更し、
  原型作製や組み立ての負担を軽減する。
  第一稿の頃から考えると、とって返したように、
  とにかく使えそうなところには使いまくっています
  (図面上でそれらしく見えるところはすべてボールジョイントです)。
 
 ・ドレスを着せることを前提とした体型にする
  →服の厚みの出来る、脇やウエストを細くデザインする。
  その結果、実際の人間の体型のトレースを行っていないので
  裸の状態がいびつに見えてしまう。
 
……のような設計を行っています。
 
 第二稿でもやはりガレージキットとして頒布を目的としていたので、
 設計後、行けそうな感触を得て、実際にこのボディのテストバージョンを紙粘土で
製作することにしました。ところが、途中まで作製してみたところで、技術的な問題や
経験不足の事実が発覚し、製作は頓挫、やはり、こういった作業を一度もやった
ことのない私がいきなりこのような複雑な作業を行うのは無理だと思い知らされ、急遽
15cmくらいの小さい、テストバージョンのテストバージョンを作ることにしました。
 
 しかし、やはりうまくいかず、途中で製作を止めることにしました。
 今思うと、完成させられない最大の原因は技術力と経験値で、同じ位大きなモノと
しては、根気だと思います。製作していて自分の作っている作品が、思い通り(イメージ
通り)に行かなかった場合でも、とにかく最後まで完成させることの重要さが経験値と
なるように最近思うので、根気、というか根性のようなものも必要かなと思います。
 
 そうこうしている内に、例のボークス社の素体(EB素体)が発売になりました。
 今までこういったアイテムが無かったので、人形ファンとして喜ぶと同時に、
多少の脱力感も感じました。その理由は、この素体には目指していた可動と
ほとんど同じ可動ができ、さらにその上私の設計では考慮外にしていた
裸体の美しさもカバーしていたことです。
 
 2002年においても、金型を使ったボディで、美しさと可動の中庸をもっとも
上手く完成させているボディは、これらのボークス素体群ではないかと思っています。
 実際、設計の第三稿までの関節位置などのボディバランスや、格闘ボディ製作中の
立体としての関節の形状や作製のコツは、別に参考などにしたわけではないのにも
関わらず、“形式が似ていたら構造も似る”という状況でした。
 なんだか、違う道筋で行きついた場所は同じという感じです。
 
 この後、しばらくオリジナルボディを作る意味が薄れたので(単に飽きた?)、
ボークスの素体で遊んだり、惰性で設計をしたりとかして勢いが出るまで半年くらい
だらだらとして充電期間になります(第三稿はこの時期に描いています)。
 
 この時期に解決していない問題としては、ボールジョイントの軸が、可動その他の
要因で外から見えてしまうことがありました。ボールジョイントの色が肌色ならば
別段問題は無いように思えるのですが、そうでもなかったりして、この問題は
今でも頭が痛いです。